先日、友人がパソコンを買い換えるというので相談に乗りました。
友人は私がMacを使っているのを知っているので、Macがいいと思いつつもMacに移行するのは少し怖いと思っていたようです。
私はパソコンに限らず、音楽やオーディオ製品もその人の好みや楽しみ方、使い方を知らずに薦めると間違った製品を買わせることになるので、できるだけ現在の使い方や好み、製品に望むことを聞いてから薦めるようにしています。
今回の友人についてもいくつか基本的な質問をした後で、MacとWindows PC両方のお薦め製品を連絡しました。
数日後、友人からMacに決めたと連絡がありました。
そして追加で、Macでいいメールアプリはないかと相談がありました。
私はメールアプリを使わなくなって久しいので、お薦めはできないが代わりにWebメールを使うようにしたらどうだろうと提案をしたのですが、Webメールが今ひとつ理解できないようでした。
この記事ではWebメールとはなんぞやという基本的なところから、Webメールの使い方について紹介をしたいと思います。
Webメールとは
Webメール(ウェブメール)とはウェブブラウザを通じてアクセスする、Webアプリケーションの電子メールクライアントです。
Internet Explorerやgoogle Chrome、FirefoxといったWebブラウザからメールサーバにアクセスをし、メールの送受信を行うことができます。
これまでは、パソコンにメール用のソフトウェア(以降、「メールアプリ」と記述します)をインストールし、メールを送受信するための設定を行って、メールの送受信を行うことが多かったと思います。
メールアプリの代表としてはMicrosoftのOutlook、Thunderbird、Becky!などがあります。
Macだと標準のメールアプリ、Airmail、Thunderbirdなどがよく使われているようですが、私はMacでメールアプリを一度も使用したことがありません。
Windowsを使用していた頃はBecky!を愛用していましたが、昔ほど使わなくなりましたし、メールのデータ管理が非常に面倒くさくなったのでWindowsからMacに移行したタイミングですべてのメールをWebメールで使用するようになりました。
Webメールのメリットとデメリット
それでは私が感じているWebメールのメリットとデメリットを紹介していきましょう。
メリット1 複数のデバイスからアクセス可能
WebメールはWebブラウザがインストールされており、インターネット接続のできる複数の端末でメールの送受信ができます。
例えば、自宅のパソコン、会社のパソコン、ネットカフェなど公共のパソコン、スマートフォンやタブレットからアクセスができます。
特にメールアプリをインストールして、メールを送受信するための設定をしなくてもいいのでお手軽です。
なお、会社のパソコンは許可されている場合のみに使用可能です。企業によってポリシーが異なりますので勤務先のポリシーを確認しましょう。
また、ネットカフェなど公共のパソコンを使う場合は、メールのアカウントとパスワードの扱いに気をつけてください。
くれぐれもアカウントとパスワードをWebブラウザに記憶させないでください。
使用後にはWebブラウザのキャッシュをクリアすることも忘れないようにしましょう。
メリット2 情報漏えいに強い
Webメールはパソコンのローカルストレージにメールデータを保存しないので、パソコンを紛失したときに第三者にメールを見られる心配がありません。
もっともパソコンを紛失するとWebブラウザが記憶しているアカウントとパスワードも使用される可能性があるので、パスワードを変更するなどの対策は必要なので、Webメールだからといって100%安全ということではありません。
メリット3 メールデータの管理が不要
パソコンを買い換えたときなどにメールデータを移行する必要がありません。
また、パソコンのストレージの使用量も心配しなくていいです。
それとメールの未読と既読管理も楽です。
ひとつのデバイスで見たメールは「既読」となるので、別のデバイスでメールを見るときに未読を既読にする必要がありません。
メリット4 メールアプリの設定が不要
パソコンを買い換えた時にメールアプリの設定が不要です。
デメリット1 オフラインでは使用不可
一番おおきなデメリットかなと思います。
パソコンのストレージにメールデータを保存してあれば、インターネットに接続していなくても過去のメールを読むことができますが、Webメールはインターネットに接続出来る環境がないと何もできなくなります。
よって、インターネットに接続出来ない環境にいることが多い方にWebメールはお薦めしません。
Webメールはあくまでもメールを送受信したいときにインターネット接続環境がある人によってメリットがある仕組みとなっています。
デメリット2 サーバの障害や不具合の影響を受けやすい
Webメールは前述の通り、インターネット接続環境があることが大前提ですが、メールサーバが問題なく稼働していることも大前提です。
インターネット接続環境があってもメールサーバに障害が発生しているとメールを読むことすら出来ないこともあります。
デメリット3 メールサーバの容量制限
ほとんどのWebメールサービスには容量の制限があります。
メールデータの容量を超えると古いメールから自動的に削除されるので、メールを半永久的に残しておきたいという人には向かないサービスです。
ただし、この後にも説明をしますが、ほとんどのサービスは大量にメールを保存出来るようになっていますのでよっぽど大量のメールを送受信しないかぎり、問題はないかなと思います。
メリットとデメリットのまとめ
使い方によってメリットとデメリットは異なりますが、私が感じているメリットとデメリットは以上です。
メリットについては複数のデバイスで使用ができることとメールデータの管理が不要の二点がもっともありがたいです。
デメリットですが、昔と違ってメールサーバの障害や不具合は減りましたし、インターネットに接続が出来ないということも減りました。
そもそもインターネットに接続が出来なければメールは見なくてもいいとあきらめがつきますしね。
私がWebメールに移行したのは、私にとってメールというツールの重要性も下がったというのもひとつの理由です。
いまはSNSやIM(インスタントメッセンジャー)などもあるので、メールを使う機会がかなり減っています。
次ページからWebメール選びについて書いていきます。
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