試聴結果
驚いたのが装着感です。私の耳に合わせたわけでもないのにいきなりいいです。
そしてとても軽い。
写真の通り、試聴機にはイヤーチップがついてません。
このまま聴くことになりますので他のカスタムIEMに比べて完成品とあまり変わらない音で試聴が出来るのかなと思います。
No More Tears / Ozzy Osbourne
Ozzy Osbourneの曲から聞きました。
全体のバランスは高音寄り。低音の量は少し少ない。
解像度はそこそこで音の粒の細かさもそこそこ。音はややザラッとしてます。
She-Wolf / Megadeth
お次はスラッシュメタルのメガデスです。
全体的にキレがそこそこありますが、キレ一辺倒ではなくウォームな感じも少しあります。
高音は222より落ち着いて聴きやすいです。
中低音の量はこの曲でも少ないと感じました。
低音も下までよく出てるという感じではないです。
At the End of the Day / Les Miserables
高音はきれいで音場もそこそこ広いです。
各楽器を聞き分けられる程度に解像度は高いですが、曲全体の迫力は伝わってきません。
ここでも中低音の少なさが影響してますね。
The Millionaire Waltz / Queen
キレがあって気持ちいいですね。
この曲は元々それほど低い低音がないのでそこそこ気持ち良く聴くことが出来ます。
ベースの音は小さいんですがキレと解像度がそこそこなので良い感じにまとまっています。
Four on Six / Nathan East
この曲はよく合います。他の曲と同じように低音の量は少なめなんですが、全体的にまとまっていてちょうどいい感じです。
特に低音が響き渡ると聞こえづらいドラムとピアノの音が聞き取りやすいです。
まとめ
まとめに入ります。
高中低域すべて痩せた音ではなく芯がしっかりしてるという印象です。
逆にいうと繊細な感じはありません。モニターのように分析的に聞くタイプのイヤフォンではありません。
私がWestoneに対して持っている「すごく普通」というイメージ通りの音でした。
Westone 4Rも同じような傾向の音だったので久しぶりにWestoneらしさを堪能してちょっと嬉しくなりました。
それでも試聴結果の通り、音の密度が高い曲は苦手と感じました。メタル系のOzzy OsbourneとMegadethは曲の魅力を表現できてませんでした。
特に音圧や迫力の表現が不足してましたね。
ただし、カスタムIEMは完成品になると密着度が上がって中低音の量が増える傾向にあるらしいので完成品で変わるんじゃないかなと思います。
他の方のレビューを楽しみにしたいと思います。
結論ですがこの製品はありです。
耳型を採取しても5万ちょっとなので初めてのカスタムIEMにもお薦めです。
形状も価格も似た傾向にあるONKYOのカスタムと比べたら音質はいいと思います。
既にカスタムIEMを複数個持っているユーザーが気軽に使えるカスタムIEMとしてひとつ持つのもいいんじゃないかと思います。
ES10とES20の記事はこちらを参考にしてください。
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