AH-MM400
MM400の前回の試聴結果は以下の記事を参考にしてください。
MM400は音量を最大にしても聴くことができました。ちょっと能率が悪いんですね。
Barcelona / Freddie Mercury & Montserrat Caballé
相変わらず高音がきれいです。
オーケストラについては迫力があってちゃんと表現できてます。
MH40と比べるとボーカルが前に出すぎないです。
音の粒は細かいし解像度も高い。高音の伸びもいい感じ。
フレディーのシャウトも刺さることはありません。
She-Wolf / Megadeth
MH40と比べると高音が出ているのでシンバルやギターの音がよく聞こえます。自然な聞こえ方ですね。
音の粒が細かくサラッとした感じです。
P7と似ている部分としてきれいな高音の下で低音もしっかりと低いとこまで鳴ってます。
沈み込みもOK。
全体的なバランスはこちらの方がP7に近い印象です。
Come Sail Away / STYX
前回と同様に冒頭のピアノとボーカルは繊細で立体的。
高音はかなり得意でP7よりもいいかもしれません。
高音の量はP7より多いと感じますが、割れたり刺さることもなく気持ちよく聞けます。
Les Miserables / At The End Of The Day
出だしのパーカッション(高音)がよく聞こえます。解像度も十分ですね。
分解能、解像度についてはMH40よりも高いです。
中低音は音圧と迫力があります。解像度も十分ですがP7ほどではありません。
MH40で感じた女性によるコーラスの聞き取りづらさもありませんでした。
A Kind Of Magic / Queen
立体的な表現がうまいですね。全体的に奥行きを感じます。
この曲でも高音がよく表現されています。
低音の暖かさとキレが同居するのもP7に似てます。
包み込むような優しさもありますね。
装着感についてはMH40の方が上です。ただし、こちらは軽いです。
SRH1540
SRH1540の試聴結果は以下の記事を参考にしてください。
A Kind Of Magic / Queen
全体的に違和感はありません。音の粒も細かくて滑らかです。
全体的なバランスはフラットに近く高域、中低音ともに良い感じでした。
She-Wolf / Megadeth
音の密度が上がったせいか、高音にまとまりがなくなりました。
密度が低い部分では全域ともに良い感じなんですが、密度が上がると高域か中域がおかしくなるという印象です。
Come Sail Away / STYX
高域の出方を確認するためにこの曲を選びました。
想像通り、音の密度が低いと問題はないんですが、密度が上がるとまとまりがなくなって聴きづらくなりますね。
その他の解像度や音場の広さはMM400とそれほど変わりませんでした。
全体的にMM400よりもキレがありますが暖かみは少ないという感じです。
今回のまとめ
わずかな差ですが、MM400を候補として残してMH40とSRH1540は落選とします。
MH40は中低音寄りという点でP7と似ています。
立体的な音の表現も得意です。
ただし、前述の通り中域の中でも高い音の量が多く、個人的には好みに合いませんでした。
MM400とSRH1540は中低音寄りのP7とは違ってフラットです。P7も極端に中低音寄りではありませんが、MM400とSRH1540のほうが高音の量は多いです。
MM400とSRH1540を分けたのは音の密度が上がった時の音の出方です。
SRH1540はややまとまりがなくなって聴きづらくなりました。
今回試聴をした3製品の中でMM400はもっとも安いです。
ここも候補として残した理由のひとつです。
DENONさんにはMM400の上位版も出して欲しいなと思いますが、今回P7の代わりと考えればちょうどいいですね。
今回は以上です。
これまでの試聴結果は以下の記事を参考にしてください。
2015年ヘッドフォン選びの結論については以下の記事にまとめました。
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