CHORD Mojo
Bisso Baba / Bob James
低音はP7で試聴したときよりも出ています。
HERUS+ほどではありませんが、前回感じた程の違いは感じません。
この曲のようなまったりとしたスロージャズはMojoのほうが合うと感じます。
高域はHERUS+より量が少ないのですが、その分聞きやすくなるという印象です。
She-Wolf / Megadeth
HERUS+に比べるとこの曲も低域が少ないと感じます。
高域はよく目立ちます。一番耳に入ってくるのはヴォーカルとギターです。
高域と言っても中域に近い高域の量が多いという印象です。
低域がやや物足りないのでこの曲が持つ迫力はいまひとつ表現出来ていません。
Flesh and The Power It Holds / Death
この曲では曲送りの際に曲の頭が切れました。
Megadethがいまひとつだったので、さらに密度が高く情報量の多い曲を選んでみました。
この曲には合いました。
低域は少ないんですが、低い中域が出ているからかこの曲では迫力がでます。
VANTAM RedやHERUS+と比べると特に中域が分厚く感じますね。
Come Sail Away / STYX
また曲の頭が切れました。
冒頭のボーカルとピアノはとても聞きやすく雰囲気もよくでています。
奥行き感もありますね。
コーラス部分はHERUS+よりも聴きやすいです。
We are One / Kelly Sweet
ヴォーカルが非常に生々しいです。P7に近い生々しさを感じます。
HERUS+よりもこの手の曲の雰囲気を出すのがうまいですね。
HERUS+は正確に表現するが、Mojoは自分なりの解釈をして魅力的に聴かせるという印象です。
低域についてはこの曲も少し物足りなさを感じました。
ただ、低い中域は出ていますので音場の広さや奥行きが不足するという感じはありません。
No More Tears / Ozzy Osbourne
この曲も曲送りの際に曲の頭が切れました。
この曲ではギターが非常によく聞こえます。リフもチョーキングをしたときの音もいいです。
中間のオーケストラパートはHERUS+よりも表現が豊かです。
音場の広さと奥行きがしっかりと出ます。
Mojoはこういう表現が本当にうまいなと感じます。
CHORD Mojoのまとめ
前回P7で聴いたときよりも印象が良くなりました。
Mojoを初めて聴いたのは秋のヘッドフォン祭2015ですが、この時の印象とほぼ一緒ですね。
この時も最初はP7で試聴したんですが、今ひとつピンときませんでしたので222に変えて印象が良くなりました。
特徴としては中域の分厚さかなと思います。
さらに素直に音を鳴らすのではなく自分なりの味つけをして下流に音を流すという印象。
全体的にリスニング向けに聴きやすいように味つけをします。
音の粒は非常に細かいということはないのですが、適度に細かく角を丸めているのが特徴と感じます。
ここはP7やVISION EARSとも共通するかなと個人的に感じます。
今回の試聴ではMegadethがいまひとつだったので、音の密度が高く情報量が多い曲は苦手なのかなと思いましたが、Deathは問題なく表現してくれましたので、Mojoがというよりも曲の特性によるものと思われます。
音量はオレンジかイエローで聴きました。
20から30%というところでしょうか。やはりこのパワーは魅力です。
まとめ
HERUS+は222で初めて試聴しましたが、印象は非常に良かったです。
DT 1770 PROだと音量がとりづらくなるのが欠点ですが、音質と持ち運びのしやすさを考慮すると、HERUS+を買うのはほぼ決定です。
Mojoは前回よりも良い印象でした。
なんでも自分の色に変える特性を持っているので音質的にHERUS+と住み分けができます。
パワーがあるのも魅力なので次回はDT 1770 PROで聴いてみようと思います。
Mojoについては前述のDRAGONFLYとも聞き比べようと思います。
今回は以上です。
これまでの試聴結果は以下の記事を参考にしてくださいませ。
以下の記事には今回、DAPかポタアンを選ぶ際のポイントを書きました。
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