Crush
Kelly SweetのCrushです。
女性ヴォーカルでスローテンポのバラードです。
聞き比べた結果
P7はどの音域もきれいに再生してくれる。細かい音も拾うし、ざらつかず滑らか。
Private222は高音のほうが目立つ。すこし刺さるくらいでますね。
音の密度が低いのでP7に比べて音場も解像度もそんなに負けてない。
音が近くで聞こえるのでヴォーカルがP7よりも生々しい。
この曲に関してはそれぞれに良い点と悪い点があったという感じです。
特にヴォーカルの近さや生々しさはPrivate222のほうが得意だということがよくわかりました。
A Kind of Magic
Queenのスタンダートなポップナンバーを聴いてみます。
聞き比べた結果
Private222は高音が目立ちますね。やはり中域と低域に比べて量が多いです。
ヴォーカルは相変わらずいい感じで前に出て来る。ドラムのスネアもちょっと強すぎるくらい耳によく響きます。
P7に比べると中域が引っ込むような印象。量が少ないという感じですね。
これまでPrivate222は高音寄りのバランスと思ってきましたが、
それほど音の密度が高いわけではありませんが、この曲ではP7の音場の広さが心地良いです。Private222とかなり差が出てますね。
解像度については双方とも申し分ないのですが、前述の通り、P7は全域にわたって解像度が高いのに比べてPrivate222は目立つ音域の解像度が高く、引っ込んでる音域については解像度が低いです。
この辺はヘッドフォンとイヤフォンの違いでしょうかね。
次は環境を変えてiPhone6 Plus直で聞き比べてみます。
No More Tears
Ozzy Osbourneのややスローテンポな曲です。
序盤はベースラインを中心に静かに始まるんですが、途中から格好良く入ってくるギターが聞きどころです。
また中盤ではオーケストラが入ってきて壮大な雰囲気に変えてくれます。
聞き比べた結果
音質以外の面ですが、大きな違いとしてP7はiPhoneの音量を最大にしても視聴可能です。
Private222は音量を最大にすることが出来ません。
再生側が非力でも問題なく視聴できるため、使い勝手はPrivate222のほうが上です。
音質はというとP7は相変わらず解像度の高さと左右、奥行きともに音の広がりが素晴らしいです。特に奥行きの広さがP7の特徴でしょうね。
高域から低域まで縦の音域が広いのも特徴です。
普段はVANTAM Redを介して聴いてますので解像度はやや低く感じます。また音の粒の滑らかさも少し減ります。
ただし、ざらっとした音像にならないのがP7の良いところでしょうね。
悪いなりにうまくまとまって聞こえます。
続いてPrivate222です。
P7に比べると全体的なバランスが高音寄りに変わります。
P7はiPhone直で聴くと中低音寄りになりますのでPrivate222のほうがフラットに近いです。
高域と中域のアタックオンが目立ちます。特にシンバル、スネアといったドラムの音が目立つ傾向にあります。
音の密度もそれなりに濃いのでどうしても高域が強く出るようです。
低音に注目すると解像度は高くキレのあるいい低音を聞かせてくれます。
ギターとベースのリフがシンクロした時の音圧も表現されてますが、高域にやや負けてるという印象です。
個人的には高域がもう少し大人しいほうが好きです。
Four on Six
続いてネイザン・イーストの軽快なナンバーを聴いてみます。
この曲は全体的に高音が控えめでベースがとても目立つ曲です。
聞き比べた結果
Private222から聴きましたが、高域よりも中低音の量が多い曲なので非常に聴きやすいです。
解像度も全体的に高く、どちらかというとキレのある乾いた音質です。
中低音の量が多くウォームな傾向のイヤフォンの場合、この曲はボワつくことがあるんですが、Private222はそういうことがなくベースの迫力と一緒に細かな音も再生してくれます。
中低域だけでなくシンバルとピアノの高音もちょうど良い塩梅で気持ちがいいです。
続いてP7です。
一番の違いは音の広がりですが、低域も低いところまで出てます。
その他はそれほど変わりません。この曲に関していえば、Private222はよく健闘しています。
やはり音の密度が低くて、高音があまりうるさくない曲だとPrivate222はいいですね。
結論とまとめ
しばらくP7を使っていなかったのでPrivate222の評価をするのに迷っていたのですが、違いがよくわかりました。
まず、全体的なバランスはP7がやや中低音寄りで、Private222は高音寄りです。
どちらもジャンルは問わずに気持ち良く再生をしてくれますが、音の密度が高い曲ではP7のほうが聴きやすいです。ここは差があるなと感じます。
解像度という点では五分五分だと思います。特に音の密度が低い曲ではPrivate222のほうが良くなることもありました。
また、ヴォーカルが近くなるのはPrivate222です。とても生々しく聞こえますね。
ヴォーカルだけでなくPrivate222は高中域がよく目立つという印象です。
その分、シンバルを多用する曲になるとやや聴きづらくなります。
もっとも差を感じたのは音の広がりです。特に奥行きに関してはP7が非常に広いのでPrivate222だとベタッと平面的に聞こえます。
例えば、音の余韻の消え方などは奥行きの広さが関係してくるのでかなり差が出ますね。
USB DACつきポタアンのVANTAM Redを挟んで聴いた時と、iPhone直で聴いた時の聞き比べですが、音量のとりやすさはPrivate222のほうが上です。
P7だとiPhoneを最大音量にしてちょうどいいか少し足りないくらいですが、Private222は60%の音量でも少しうるさいくらいです。
音質のほうはPrivate222の高域が目立つ結果となりました。
音の密度が高く、高域の量が多い曲では聴きづらくなりました。
ただし、アップサンプリングなどはしていないので高域がつぶれるようなことはありませんでした。
全体的なバランスとしてはVANTAM Redを挟んだほうが高域が落ち着いて聴きやすくなります。
よってVANTAM RedとPrivate222を併用する場合は、アップサンプリングはしないほうがいいのかなと思いました。次回聞き比べてみたいと思います。
P7のほうはVANTAM Redでアップサンプリングをしたほうが音の粒が細かくなり、全体的に滑らかになります。
また、音量も好きなだけ上げられるのでまだまだ余裕があるなという感じです。
冒頭で書いたようにヘッドフォンとイヤフォンを比べても仕方がないのですが、現時点で自分が理想とする音とPrivate222を比べるために今回はこの2機種を比べてみました。
Private222がリフィットから返ってくるまではIM04を聴いていたのでP7の音を忘れていたというのもあります。
音の広がりについてはヘッドフォンのほうが有利ですので想定していた結果となりましたが、想定よりも差があったのも事実です。さらに奥行きが広いことによって音の余韻など全体的な音のイメージもだいぶ変わることがわかりました。
次回はIM04との聞き比べをしてみたいと思います。
また、VANTAM RedとPrivate222の最適な設定も探してみたいです。
Private222のファーストインプレッションとレビュー記事はこちらです。
P7とVANTAM Redのレビュー記事はこちらです。
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