Flesh and the Power it Holds
ここまであまり差が出ていないのでハードルを上げてみましょう。
デス・メタルバンドのDeathの名曲を聴いてみます。
聞き比べた結果
この曲では高音に差が出ました。
222とTITANに比べるとIM04は高音が出てないですね。
ただし、中域と低域についてはIM04がもっとも魅力があると感じました。
特に音圧を表現するための中低域はIM04が一番よく出てますね。
High-High、Low-Lowといった音は222のよく出てます。(縦のレンジが広い)
それと解像度はやはり222とTITANが高いです。
ただし、この曲ではTITANの開放的な音が活かされないという印象です。
ここまで音の密度が上がるとTITANには荷が重いですね。
音の粒でいうとIM04がやや丸くて聴きやすいです。222は音の粒がIM04に比べるととんがってます。TITANはさらにとんがっているので高域の密度が上がると刺さらないまでも聴きづらくなります。
この曲ではスピード感と音の立ち上がりや立ち下がりにも違いを感じました。
222とTITANのほうがよく表現できてます。IM04はややもっさりした感じを受けます。
222とTITANは明るくきれいな高音を出しており、音の粒も細かいです。
IM04はまろやかな高音という表現がぴったりだと思います。人によっては多少こもって聞こえるかもしれませんね。
中低域については222とTITANは高域が目立つために少し引っ込んで聞こえました。
IM04のほうは高域よりも中低域を強調するのでしっかりと音圧やこの曲が持つ迫力を表現できています。
この曲に関してはIM04が一番好きです。異なる音の傾向ですが、222も悪くありません。
各楽器の細部を聞き取ったり、分析的に聴くなら222のほうが向いてます。
TITANは高域が強調されすぎてこの曲の持つ雰囲気は伝わってきませんでした。
Rangers
A Fine Frenzyのミドルテンポの曲です。
女性ヴォーカルとベースが印象的な曲で音の密度も低めです。
ヴォーカルとベースを中心に聴いてみます。
聞き比べた結果
222はベース(低音)の音にキレがあり、細かい部分もよく聞き取ることが出来ます。沈み込むような低音も量は少ないが出てます。
IM04はヴォーカルの声がやや遠く感じられます。個人的にはあまり近すぎると他の楽器が隠れてしまうのでこれくらいが好みです。
高音は明らかに222よりも少なく、低音の量が多いです。
ただし、人によってはこちらのほうが聴きやすいと感じると思います。
TITANは他の曲と同様に222と似た傾向です。
ただし、222と比べて縦のレンジが狭く、中低音も量が少ないです。
音の密度は低いのでTITAN独特の開放的な音は聴いていて非常に心地良いです。
この曲に関しては222とIM04はどちらが良いと断言するのは難しいです。
Private222は高音の量が多く、耳に近い所で鳴るのでクリアで細部も聞き取りやすいが、人によっては高音がうるさく感じることもあるかと思います。
逆にIM04は高音の量が少なく、音全体が立体的に感じられるのでとても聴きやすくなってます。
低音はPrivate222ほど細かく聞き取ることは出来ませんが、雰囲気はとても良く出してます。
低音も高音と同様に好みがはっきりと分かれるところだと思います。
音場については音の密度が低いからだと思いますが、IM04のほうが少し広く感じられました。
No More Tears
Ozzy Osbourneの曲です。
ミドルテンポでベース、ギターが印象的です。
中間部ではオーケストラも入ります。
引き続き、VANTAM Redを挟んで聴きます。
聞き比べた結果
IM04は弾むような感じがよく出てます。
高音の量が少し少ないのともう少しクリアで伸びが欲しいのは他の曲と同様です。
低音の音圧はよく出ていてベースの音がとても気持ちいいですね。
222は高音が前に出て来ます。
低音はIM04と違ってキレのあるタイプですね。
音圧はIM04ほど感じられませんが、細かく音を拾うことが出来ます。
沈み込むような低音も量は少ないが出てますね。
TITANは前の曲と同じで222とよく似てますが、中低音の迫力が表現できてないのでこの曲の魅力が伝わってきません。
解像度とキレはあるので細部を聞き取ることは出来ますが、低音については量が少なすぎてあまり聞き取ることが出来ません。
この曲もIM04と222では甲乙つけがたいです。TITANは明らかに二枚か三枚劣るという感じです。
結論とまとめ
Private 222とIM04の比較ではどちらが好きとは断言できないくらいそれぞれに魅力がありました。
TITANは222とIM04に比べると力不足という結論です。
開放型らしい一面も聴かせてくれましたが、他の2機種には及ばないといった感じです。
DUNU社のイヤフォンであれば何度か試聴をしたDN2000のほうが個人的には好きですね。
ただしTITANの名誉のために書いておきますが、222が約8万円、IM04が約5万円、TITANは約1.3万ということを考えると非常によく健闘してると思います。
音質については以上です。あまり補足する点はありません。
音質以外の面ですが装着感は当然222がダントツに良いです。IM04とTITANの比較だとTITANのほうが良いです。
それだけ私の耳にはJVCのスパイラルドットが合ってるんですが、IM04はステムが短いため、スパイラルドットは合いませんでした。
スパイラルドットは背が低いんですよね。このため、イヤフォン本体が耳に当たってしまい十分な装着感を確保出来ないようです。
遮音性と音漏れも222が優秀です。
IM04は222ほどではありませんが、遮音性も音漏れも性能は高いです。
TITANは開放型なので両方ともダダ漏れです。(笑)
標準で付属するケーブルとプラグはTITANのものが好きです。
TITANのケーブルは布製素材でケーブル本体を覆っており強度とタッチノイズの面で安心感があります。
IM04のケーブルも最近は気に入ってきました。こちらはビニール素材ですが、途中から2本を1本に束ねた作りになっています。
以上で聞き比べは終了します。
おおむねこれまで聴いてきた各機種の特徴通りの結果になりましたが、聞き比べたことによってわかる差もありました。
各機種のレビュー記事は以下を参考にしてくださいませ。
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