ATH-MSR7
今回の候補の中ではもっとも安価な製品です。
フラットに近いバランスで解像度はそこそこ。音圧や迫力も表現出来ていて低いところも結構出ています。
全体的によくまとまっている製品という印象なんですが、高音がきれいで開放的という感じではありませんでした。
どちらかというと元気な音という印象です。
私の好みとは違うので落選としましたが、この価格で元気な音が好きという方にはお薦めできます。
OPPO PM-3
平面磁界駆動方式のヘッドフォンを聴くのはおそらく初めてです。
1回目の試聴ではフラットで高解像度と感じたのですが、2回目の試聴ではヴォーカルを中心に中域の少し量が多く感じました。
モニター系の鳴り方をし、全体的に開放的で乾いた音を出します。
私が以前所有していたZ1000に似てるなぁと思いました。
ヴォーカルを中心に高い解像度で聴きたい方にはお薦めです。
PM-3の試聴結果については以下の記事を参考にしてください。
AH-MM400
製品の基本コンセプトがP7とよく似た製品です。
折りたたむことができるのも私にとってはポイントが高いです。
音質もP7とよく似ているんですが、中低音寄りのP7に比べてフラットです。
モニター系というよりもリスニング向きですがP7ほど濃厚な味付けではなく、あっさりすっきりとしています。
音場の広さや立体的な表現はP7に及ばないですが、MM400も得意としています。
MM400がP7よりも優れてると思う点は高音の解像度と表現です。
P7はどうしても中低音に耳がいってしまうのですが、MM400は高音がきれいでよく伸びます。
細かな音も繊細に鳴らしてくれる特徴か思います。
MM400についてはP7の代替として購入するかどうか迷っています。
価格的にも手を出しやすいのがいいところですね。
それと最近気がついたのですがMM400はバランス接続もできるんですね。
さらに興味が湧いてきてます。(笑)
TH600
TH600は残念ながら製造中止ということで試聴をすることが出来ませんでした。
Fostex社の次回作に期待します。
beyerdynamic DT 1770 PRO
最後の1770 PROです。
何度か書いてるようにベイヤーのヘッドフォンは1度買ってみたくてT70pとT51pは検討したのですが、結局買うことはありませんでした。
今回の1770 PROはベイヤーとしても久しぶりの新モデルとあって私も大いに期待しました。
1770 PROの前にT1 2ndとT5pを試聴してベイヤー熱が高まっていたのは確かです。(笑)
1770 PROはほぼ1度しか試聴しなかったんですが、印象としては解像度が高く、縦のレンジが広いと思いました。
特に高域の出方が非常にきれいでよく伸びるし開放的。
中低音も負けることなく出ていて好印象でした。
1770 PROの試聴結果は以下の記事を参考にしてください。
選考の過程
今回は割と幅広くいろんなタイプのヘッドフォンを聴きました。
まず、ATH-MSR7はこの中に入ってしまうと力不足と感じました。また、音質の傾向も私の好みではありませんでした。ただ、文中にも書いたようにこの価格としてはいいヘッドフォンだと思います。
MOMENTUM iは今回も落選。この中だとこの製品もやや力不足と感じました。ゼンハイザーとは本当に縁がないです。
Edition Mはかなり期待していて本命になるかなと思っていましたが、これも音質が好みではありませんでした。
価格的にも他に比べて高いですしね。
Edition 8も同様の理由です。
OPPO PM-3は結構好みでしたが、価格や携帯性、音質を総合的に考えて落選としました。
最後まで迷ったのがSRH1540とMH40です。
音質も好みですし、価格的にも予算内でした。
落選となったのはわずかな音質の差です。良い製品であることに間違いはありません。
残ったのはDT 1770 PROとAH-MM400です。
DT 1770 PROはP7と違う音質の傾向だったので即決。
AH-MM400についてはP7の代わりにと考えています。
現在、P7のイヤーパッドを交換してアレルギーが解消されるか試しているので結果が出るまでもう少し待ちます。
P7の代わりとしてはSRH1540とMH40も考えましたが、MM400は携帯性で2製品に勝っています。また音質も私の好みに近いです。
まとめ
非常にレベルが高かったと思います。
しかもバラエティーに富んでました。
製品のレベルが年々上がってるなぁということを今年は実感しました。
今回はP7とは違う傾向の製品とP7の代わりになるような製品を探すことになりました。
P7と違う傾向の製品はDT 1770 PROで、P7の代わりになる製品はMM400という結論に至りました。
DT 1770 PROは冒頭にも書いたようにT1 2ndとT5pの印象が非常に良かったので少し有利だったと思います。
T5p 2ndが来年には発売されるという噂もあるのでもしかすると1770 PROを売ってでも手に入れるかもしれませんが、それまでは1770 PROで楽しみたいと思います。
ちょっと困ってるのがP7と違う傾向ということで1770 PROを選んだのに合皮のイヤーパッドを使うと結構音質が似てくる点です。
特に低音の出方は試聴の時とイメージがかなり変わってます。
試聴の際は両方試すといいかもしれません。
今回は以上です。
次はDAPかヘッドフォンアンプにするかカスタムIEMにするかで悩んでますが、いつもの通り気ままに試聴をしながら決めていきたいと思います。
以下の記事もあわせて参考にしてもらえればと思います。
コメント
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