FitEar MH335DW
MH335DWは2回試聴しました。
FitEarは前回のカスタムIEM選びで最終的に購入を決めたメーカーです。
リフィットは一度発生しましたが、カスタムIEMにリフィットはつきものと思っていますので問題はありません。
国内メーカーとあって完成もリフィットも一ヶ月弱と早かったのも好印象です。
今回の試聴で選んだのは335DWです。
334も聴いてみたかったのですが、今回はB&WのP7のような音が目標だったので、より低域が出るモデルのほうがいいと判断しました。
335DWの詳しい試聴結果は以下の記事を参考にしてください。
335DWは期待以上の音を聴かせてくれました。
高域もよく伸びて、低域も下まで沈み込みます。
音場も左右前後に広く、解像度も今回試聴をした中ではトップレベルでした。
335DWは222に比べて解像度がさらに高くなっていますが、ひとつひとつの音がまろやかになっていてリスニングにも最適な音を出してくれました。
唯一の不満はメリハリでしょうか。
B&W P7と比べるとすべての音を正確に表現しすぎると感じました。
これはこれで良いことなんですが、今回はより音楽を楽しく聴くためにメリハリのある音を求めているので少し違うと感じました。
とはいえ、モニターとしてもリスニング用としても非常に高いレベルの製品と感じました。
FitEar社のチューニングは私の好みとドンピシャで合うんだなと改めて実感しました。
UE11Pro
老舗のUltimate Earsはどれを聞くか迷いましたが、15万円前後という考えていましたので、11Proを試聴しました。
11Proの詳しい試聴結果は以下の記事を参考にしてください。
UE11Proは335DWの直後に聴きましたが、335DWに劣らない魅力を感じました。
縦のレンジも広いですし、音場も広いです。
335DWに比べるとよりウォームで全体的に温もりがありました。
今回試聴した中ではもっともスピーカーに近い音が出ると感じましたが、一方では解像度が劣ってるように聞こえました。
特に低音の細かい表現が不足しているという印象です。
JH Audio Angie
カスタムIEMではもっとも人気の高いJH Audioを初めて試聴しました。
個人的にもとても楽しみにしていました。
Angieを選んだ理由はこれまで試聴をしてもっとも印象が良かった335DWと同じ価格帯だったからです。
Angieは低域の量を調節できるタイプなので低音が2番目に少ない位置で聴きました。
Angieの詳しい試聴結果については以下の記事を参考にしてください。
Angieの感想ですが、全体的な音のバランスは中低音寄りで音場が広いと感じました。
細部を正確に表現するタイプではなく、音楽を楽しく聴かせつつ楽曲の雰囲気をうまく表現するリスニング向けの製品という印象です。
おおむね、どの曲も気持ちよく聴かせてくれましたが、もう少し細部の表現ができていると良いなと感じました。
また、ロック系の曲にはよく合いますが、オーケストラや音の密度が低い女性ヴォーカルものはいまひとつという印象を受けました。
Vision Ears VE4
このVE4が初めて聴くVision Earsの製品でした。
1回目のカスタムIEM選びでも気になっていたメーカーですが、10万円以下のモデルがなかったので試聴はしませんでした。
VE4の詳しい試聴結果は以下の記事を参考にしてください。
VE4は一聴して音場の広さに驚きました。特に奥行きが広く感じました。
音のバランスは中低音寄りで、なんともまったりとした音を聴かせてくれます。
細部の繊細な表現も苦手ではないのですが、まったりと気持ちよく聴かせることに関してはかなりうまいなと思いました。
この気持ちよさはVision Earsの製品に共通するコンセプトですが、VE4が一番よく具現してるなと感じます。
ただ、個人的な好みでいうともう少し解像度が高くて、正確な表現ができる製品が欲しかったのでVE4は見送りました。
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コメント
[…] Ears VE5が届いて8ヶ月が経ちました。 本当は6ヶ月の時…gateway254.com 2015年2回目のカスタムIEM選びまとめ Vision Ears VE5を選んだ理由少し遅くなりましたが、2015年12月にオーダーしたカスタムIEMのVision Ears […]
はじめまして。
私は高知県に住む40代サラリーマンです。
オーディオは幼稚の頃から好きな趣味でこの年齢になっても、ずっとこだわっておりスパイラルしながら年老いて行くのだろうと最近、良く考えます。
突然にメールさせていただきましたのは、ズバリ以下の通りです。覚えてらっしゃる範囲で構いませんのでご意見などご教授くださいましたら幸いです。
現在、カスタムはアルティメットイヤーズ11proのみで後はユニバーサルモデルのみを所持しています。
質問ですが所持するユニバーサルモデルにangie2があります。JHの音質は簡単にいうと分厚いと私は感じます。高音は刺さりませんしどちらかと言うと中低音に特徴があると思います。まだ、エージングが出来ていないのかウォームな音色でどちらかと言うと好きな音です。
そこでですが、お手持ちのVE5とangieカスタム両方の音質を聴かれておられる筆者さまの2つの違いを聞きたくメールしております。
勝手申しますが、またお時間ある時にどうぞ、よろしくお願いします。購入前の参考にしたいと思います。
PS:田舎なので首都圏の代理店さんに視聴で来店する事が出来ないんです。。。
坂根さん、コメントありがとうございます。
JHの製品に対する印象は私と合致しているように思います。
中域と低域が分厚くて、芯が太い音を出しますね。
結果的に私はJHを得ラバ買ったんですが、理由は単純で高域が質量ともに物足りなかったのと、低域が跳ねるようなクセがあるところです。
低域が跳ねるというのはロックを聴くときに「ドライブする」などと表現されますが、低音が一直線に出るんじゃなくて、尻上がりに伸びるんですよね。
一方のVision Earsは似ているようで真逆の特徴があります。
VE5は中域が分厚い点でJHの製品と似ていますが、音の出方は音源に素直でクセがありません。結果的にすっきりとした聴感に仕上がってます。
中域が分厚いと言っても高域が犠牲になっていないのも気に入っているところで、上位機種のVE6と変わらない高域を出します。
それとVision Earsの製品全般に言えることなんですが、凹凸や静と動などのメリハリをうまく表現します。
Angieはリスニング系且つ、元気な音という印象ですが、VE5はモニター系とリスニング系をうまく合わせた音という印象です。
どのような音楽をどのように聴きたいかで決まると思いますが、ロック系に限らず、グイグイと引っ張るように聴かせて欲しいならAngieがいいと思います。
比較的中庸ながらも元気な音楽は元気に、落ち着いた音楽は落ち着いて聴かせて欲しいならVE5じゃないかなと思います。
以上です。
VE5ユーザーなのでVE5に対して甘い評価となってしまうことはお許しください。(笑)
まだ、コメントに対する返信は読んでおりません。今晩、自分時間が出来た際に熟読させていただきます。冒頭少し読みましたが音に関して著者さまのように表現される方と出会った事がないので感銘を受けております。専門店…eイヤホンさんのスタッフさんとも良く話しますがここまで細かな表現をされる方が居ないのです。今後、末長くブログをお続けされる事を長いますし、またいろいろご相談させていただけたらなと思います。
坂根さん、返信ありがとうございます。
ゆっくりでOKですよーー。