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気ままに試聴 イヤホン Westone WST-W80

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イヤホン
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先日のヘッドフォン祭2016冬で試聴ができなかったWestoneのW80を試聴してきました。
Westone 4Rを愛用しているように、Westone社のイヤホンは昔から音、装着感の点で相性が良いです。
このブログにもWestone 4Rの後継機のW40だけでなくW50やW60の試聴結果を書いています。異なるシリーズですが、UM Pro50も気に入っています。

今回発売されたW80はWシリーズのフラグシップモデルで高域×4、中域×2、低域×2と8つのBAドライバを搭載しています。
過去にWestone社はドライバ数は5つまでで、それ以上は意味がないという趣旨の発言をしています。ES60やW60を出したときも批判されましたが、今回も案の定批判されています。(笑)
私自身もこの発言と、その後のWestoneの製品にはあまりいいイメージを持てないのが正直なところです。
ただ、前に試聴をしたW60の音を気に入ったのは事実で、価格が折り合えば欲しいとさえ思ったくらいです。
Westone社の当時の発言については以下の記事を参考にしてください。

【インタビュー】Westone製カスタムIEMに直撃「ドライバーは5つ、それ以上は意味がない」 | BARKS
2012年10月27日、スタジアムプレイス青山ではフジヤエービック主催<秋のヘッドホン祭2012>の初日が開催、多くのオーディオファン、ヘッドホンファンが会場に詰め掛けていた。新プロダクトから老舗ブランドまでヘッド...

前述の通り、W60もいい音だったのでW80は一度は聴いておきたいと思いました。
ただ、20万円前後という価格がついてますので買えないですね。(笑)

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試聴環境

試聴環境はCayin i5 DAPにW80を直接接続しました。
音源はCDから取り込んだAppleロスレス(ALAC)。
試聴に使う曲や聴きどころについてはこちらを参考にしてくださいませ。

オーディオの試聴によく使う曲と聴きどころ(2015年10月版)
前々からしつこいくらい私がオーディオの試聴に使う曲を紹介していますが、最近少し曲を入れ替えたので、この記事もアップデートしたいと思います。前回の記事は以下を参考にしてください。学生の頃はQueenのBohemian RhapsodyやBod...

試聴の直前まではCayin i5 DAPとメインで使っているヘッドホンのDT 1770 PROという組み合わせで聴いていました。

W80の試聴

Bisso Baba / Bob James

低音の沈み込みとともに高域もよく出てます。
全体的にウォームで聞きやすく、バランスはフラットに近いです。
高域は明らかにWestone 4Rよりいいですね。解像力と音が滑らかさはW4Rより良いように聞こえます。

At The End Of The Day / Les Miserables

高域の量がWestone 4Rよりも多いので、開放的に聞こえますね。
音場はWestone 4Rとさほど変わらないという印象です。

Flesh and The Power It Holds / Death

音の密度が高くなっても問題ないですね。
この曲でも高域の出がいいので、ギターやシンバルが埋もれずによく聴くことができます。

Rangers / A Fine Frenzy

この曲ではシンバル音がいまひとつと感じました。音の質は問題ないのですがもう少し目立って欲しいですかね。
メインで使っているカスタムIEMのVISION EARS VE5に比べると高域の量は少ないかなと思います。
ベースのうねりは非常に気持ちがいいです。

Crush / Kelly Sweet

もう1曲女性ボーカルを聴いてみました。
ベース音は量感もキレもあって解像力が高いですねこの曲でも気持ちよく聴くことができます。。
終盤のシンバルは少し物足りなく感じました。

Westone W80 その他の評価

サイズはWestone 4Rとさほど変わらないので装着感も良かったです。
ユニバーサルタイプのイヤホンだとなかなか装着感で合う製品がないのですが、Westone製品は私の耳によく合います。W80も問題なしという結果でした。

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W80本体

音量もとりやすいですね。Cayin i5の音量は35でした。

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W80とCayin i5

 

まとめ

音質的にはWestone 4Rを素直に向上したという印象です。
わかりやすい違いは高域の量だと思います。
Westone 4Rよりもよく出ています。無理矢理出してるという感じもなくナチュラルな音に仕上がってるのは好感が持てます。
ただし、最近私がよく使っているDT 1770 PROやVE5に比べると、高域はやや控えめと感じました。この辺はWestone社の伝統的な音作りなんだろうなと思います。
個人的にはもう少し高域が出ていても良いなと思いますが、W80を全体的に評価するとこれはこれで有りと思います。
どのようなジャンルであっても聴き疲れしないというのがWestone社の特徴だと思っていますので、Westone社らしい進化だなと感じます。
高域のおかげでWestone 4Rだとたまに密閉型特有の閉塞感を感じることがあるんですが、W80ではほとんど感じることはないんじゃないかと思います。

解像力も全体的に向上していると感じました。より細かい音を聞き分けることができますね。
全体的にウォームな傾向にあるのにここまで細かく聴くことができるのもすごいなと素直に感心しました。

残念ながらW60は一度しか店頭で試聴していないのでW60との比較はできません。
W60はWestone 4RやW40に比べて高域が出ていたという記憶がありますので、W60と比べてどこまで向上してるのは興味はありますね。

前述の通り、W80は価格も20万円前後ですので、残念ながら買うことは出来ません。
カスタムIEMは製作過程でどうしてもコストがかかってしまうのは理解できますので10万円以上を出しましたが、私の中でこの手の製品に出す金額は10万以下(できれば7万円前後)というのが一つの基準になっています。
しかし音が非常に良く、Westone 4RからW40、W60といった製品と同じ流れを汲む音を確認することができて安心しました。
Westone社にはW40のブラッシュアップに期待しています!

今回は以上です。

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