Cozoy Astrapi
Cozoy AstrapiはポータブルのUSB DAC+AMPです。
製品のコンセプトは私が使用しているAL-LCH21とよく似ています。
小さくて軽いですし、LightningケーブルでiPhoneとも接続出来るのでお手軽にiPhoneの音質アップをするにはもってこいの製品です。
Cozoy社は香港のメーカーで2014年設立という若い会社です。
日本ではオヤイデ電気が販売をしております。
公式サイトはこちらです。
まず、デザインの良さに感心しました。また、本体裏にクリップもついてるので持ち運びがしやすくなっています。
音質は確実にiPhone直で聴くよりも上がります。
全体的なバランスはフラットで解像度を上げるタイプです。
音質の傾向は上品でカラッとしています。元気な音という感じではありません。
私はiPhoneとP7の間に接続をして試聴しましたが、音量が上がらないのが残念でした。
ここが改善されればAL-LCH21の代わりに買ってもいいなと思います。
使い勝手ですが、iPhoneのMusicアプリは一発で認識されました。
ただし、うまくいかないこともあるそうで、接続前にMusicアプリを停止しておくといいそうです。
音量はiPhone標準のMusicアプリで変更をします。本体に音量つまみやボタンはありません。
AL-LCH21の場合は、本体で音量を調節するので使い勝手が違います。
また、AL-LCH21は曲送りや一時停止が出来ますが、Astrapiにはそういった機能はありません。
すべての操作は基本的にアプリ側で行うようになっています。
さらに本体とケーブルは着脱可能となっており、iOSデバイスの他にAndroid、WindowsやMacにも対応します。これはAL-LCH21よりも有利な点ですね。
くみたてLab KL-REF
今回一番聴いてみたかった機種です。
くみたてLabが新作のハイブリッドIEMをヘッドフォン祭の前に発表しました。
このKL-REFは中高域用に3つのBAドライバと、低域用に2つのダイナミックドライバを搭載してたハイブリッドIEMです。
低域を調節できるボリュームオプションもあり、低域調整オプションなしが¥109800、低域調整オプション付が¥125000です。
現在、私はカスタムIEMをゆるく選定中なので非常に気になるモデルです。
まずは低域をデフォルトの状態で聴いてみました。
デフォルトの状態では低域が一番少ないように調整されています。
音質ですが、高音が目立ちます。解像度は非常に高く、よく伸びます。
音の反応もとても良くクリアな音質です。
レ・ミゼラブルでは高音が少し強すぎるように感じましたが、キラキラしたきれいな高音でした。
初めて聴く質の高い高音かもしれません。
次に低域を最大にして聴いてみました。
ドライバーでネジを回すことにより、低域の調整が出来ます。
ネジは270度に自由に調整が可能でドライバーは市販されている小型のマイナスドライバーでも多分大丈夫です。
音像がガラッと変わりました。
高音はほぼ質も量も変わることないように聞こえました。
中低域は量が増えて厚みが出ます。
ただし、高中低の各帯域がそれぞれにかぶるという印象はありませんでした。
オーソドックスなハードロックのマイケル・モンローを聴いてみました。
ノリがいいです。この手の音楽もよく表現されてますね。
高中低音が気持ちよくまとまって出るという感じです。
特に高音の出方がとてもきれい。
最近視聴リストに加えようと思ってるクイーンのKind of Magicも聴いてみました。
とてもクリア。
音場も広く、曲の持つ雰囲気がよくでてます。
余韻として残るべき音は残り、消えるべき音は切れよく消えるといった感じです。
高音があまりにも魅力的だったので高音の話しばかりになってしまいましたが、中低音はキレがあるタイプです。
フワッと包み込む温かい低音も出ますが、どちらかというとキレのほうが強いと感じました。
なお、低域調整オプション無しモデルを選ぶと低域はデフォルトの状態(低域が一番少ない)になるそうです。
個人的にはデフォルトの状態はいまひとつと感じたため、買うなら低域調整オプションがあったほうが良いのですが、価格もそれなりですので、慎重に試聴をして決めたいと思います。
今のところKL-カノン、CWL-15、CTMのCT-300、Fitear Ayaあたりを候補にしようと思ってますが、KL-REFも仲間入りです。
これまでのカスタムIEMの試聴記は以下の記事を参考にしてもらえればと思います。
まとめ
試聴できなかった機種もありましたが、今回も収穫の多いイベントとなりました。
無理をして行った甲斐がありました。
それと前回のポタ研で会場が狭いと書きましたが、今回は完璧に改善されてました。
テーマによってフロアが分かれていたのもとてもいいアイディアだったと思います。
おかげで混雑が分散し、よっぽどの人気機種でない限りはほとんど待たずに試聴が出来ましたし、会場を歩き回るのも、試聴をするのも快適になりました。
関係者のみなさまにお礼を申し上げたいと思います。
前回のポタ研の記事はこちらです。
次回のポタ研夏は7月11日と早くも予告されてましたね。
次回も楽しみに待ってます。
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