HERUS+
HERUS+はMojoよりもさらに小型且つ軽量のUSB DACです。
24bit/352.8kHzのPCMと2.8MHz、5.6MHzのDSDに対応しています。
USBバスパワーで動作をするため、本体にバッテリーを持っていません。
そのおかげで小型軽量化されていますが、iPhoneと接続をする場合はiPhoneのバッテリーを消費するのがデメリットです。
詳細は公式サイトを参考にしてください。
HERUS+の試聴結果
HERUS+はMojoに比べると素直な音質でクセがないという印象でした。
シンプルに音質をクリアにし、低域の沈み込みがより深くなります。
高域と中域については大きくバランスを変えないと感じました。
解像度は全体的に上がりますが、音場についてはそれほど大きな変化は感じませんでした。
Mojoは中域の量が多いバランスですが、HERUS+はやや低音寄りです。
高域についてはHERUS+のほうが量は多いと感じます。
HERUS+の詳しい試聴結果については以下の記事を参考にしてください。
その他の製品
これらの他にもいくつかの製品を試聴しました。
印象が良かったのはPAW5000とAK100 IIです。
これらのDAPはAndroidを搭載しておらず、私が調べたかぎりではiTunesとの同期も難しいということで候補にはしませんでしたが、機能的には申し分ないですね。
ハイレゾの対応はもちろん、容量も内蔵とmicroSDカードを合わせて256GB以上搭載できる製品がほとんどですし、バランス接続にも対応しています。
選考
最初に決断しないといけないのはiPhoneをDAPとして使うのをやめるかどうかです。
ここはかなり悩みましたし、色々と調べました。
結論としてはiPhoneをDAPとして使い続けることにしたのですが、理由は二つあります。
DAPとしてのiPhone
ひとつめの理由はソフトウェアの安定性です。
最近のiOSは過去に比べて少し不安定になってきてると思っていますが、それでもDP-X1やX7よりは安定してると感じました。
特に私のようにプレイリストを多用するような使い方の場合は、iPhoneのほうが安定すると感じました。
また、曲の同期もiPhoneのほうが安定すると判断しました。
とはいえ、iOSとiTunesにもバグはありますし、前述の通り最近は不安定になってきたと感じています。
DP-X1については数回のファームウェアアップデートを経て、だいぶ安定してきていると聞いていますので将来的にどのようになるかわかりません。
あくまでも現時点ではiPhoneをDAPとして使い続けることを選んだというだけですね。
もうひとつの理由は音質です。
DP-X1もX7もiPhoneと比べて良い音質でしたが、iPhoneをHERUS+やMojoと組み合わせた環境のほうが個人的には好みでした。
もちろん、iPhoneの標準ミュージックアプリを使用する場合、48kHz/24bitと容量の制限はありますが・・・。
DAC選び
iPhoneをDACとして使い続けると決めてからは、比較的簡単に考えがまとまりました。
HERUS+はVANTAM Redのリプレースには最適と思いました。
音質はVANTAM Redよりも好みと感じましたし、サイズも小さくHERUS+本体の充電を考慮する必要がありません。
HERUS+は出力は弱いのですが、VANTAM Redもそれほど強いほうではないのでなんとかなると考えました。
ということで、まずはHERUS+は購入決定です。
次にMojoです。
MojoはFitear Private 222とDT 1770 PROとの相性が良かったです。
特に鳴らすのが難しいDT 1770 PROを余裕を持って鳴らしたのには感心しました。
Mojoについては現在も保留としています。
HERUS+とMojoをiPhone用のDACとして持っていれば、使い勝手も音質も万能で良いなと思ってるんですが、AudioQuest社が発売するであろうDRAGONFLY REDが気になっています。
DRAGONFLY REDはHERUS+やAL-LCH21のように小型のDACです。
出力も強いようなので音質も良ければ私の使い方に合うかなと期待しています。
DRAGONFLY REDの詳細については以下の記事を参考にしてください。
その他にもTEACがHA-P5という魅力的な製品を発売します。
この製品もiPhone用のDACとして十分なスペックを持っていますし、試聴をして音質もいいと感じました。
HA-P5の試聴結果については以下の記事を参考にしてください。
結論
HERUS+は音質、携帯性、機能性を考慮して選びました。
私にとっては文句のない製品です。
Mojoは前述の通り、他社の製品を聴いてから判断します。
使い勝手の面で難はあるものの音質は好みですし、携帯性もVANTAM Redに比べて悪くないです。
まとめ
結果的にiPhoneをDAPとして使い続けることになりました。
ちょっと残念ではありますが、総合的に考えて今の私の使い方だとiPhoneから離れるのは難しいなと感じます。
昨年、このシリーズを始めたときにはもう少し簡単に考えていたんですけどね。
今後、Appleがハイレゾ対応をどのように進めるかは不透明ですが、いろんな噂もあります。
CEOのTim Cookが年初に以下のようなTweetをしましたね。
#HappyNewYear to every corner of the world🎉 Wishing everyone more music, less noise 🙏.
— Tim Cook (@tim_cook) January 1, 2016
“less noise”が何を意味するかですね。
次のiPhoneではイヤホンジャックがなくなってLightning対応のイヤホンが必要になるという噂もあります。
おそらく6月のWWDCで発表があると思いますが、個人的にはiTunes Storeでのロスレス配信とiOSデバイスのハイレゾ対応拡張(せめて96kHz/24bit)に期待しています。
期待が裏切られたときのためにもAndroid端末を買おうかなと思ってます。
今のところiPad mini2の代わりとしてNexus9が欲しいなと思ってます。
それとDP-X1も改善されてきてますし、選択肢はまだまだ増えそうなので状況を見ながら柔軟に動けるようにしたいと思います。
今回は以上です。
以下の記事もあわせて参考にしてくださいませ。
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